ひょう量と目量の関係について

問い:ひょう量はなるべく大きく、目量はなるべく細かい秤がよいのですが?

答え:おっしゃるとおりです。が、秤には限界があるのです。

秤を選ぶ目安として、ひょう量(秤の最大量)は目量(目盛)の3000倍程度で、
逆に目量はひょう量の1/3000程度を選ばれると良いと思います。それ以下でも構いません。
例えばひょう量3kg(3000g)なら、目量は1g以上が良いバランスだと思います。

これ以上の性能を持つ秤も当然あります。
デジタル天秤(てんびん)の世界では6000倍、10,000倍精度の秤も存在します。
でもちょっとしたことでも狂いやすいので、扱いには注意が必要です。
温度変化で値が変わったり、エアコンの風が当たるだけでも変わってしまったり。
敏感な秤を使用するには、それなりの設備を整えた部屋も必要となります。

また同じ高精度でも、かたや秤が出せる限界ぎりぎりの精度を表示する秤と、
余裕のある精度で表示する秤では、値の信頼性は変わってきます。
この見分け方は、価格でしょう。
秤を選ぶときに、同じ精度なのに価格が違うのは、その秤の限界値か余裕値かの違いなのです。