定期検査に不合格になった。

問い:はかりの定期検査に不合格になった。どうすればよいでしょう?

答え:まず修理できないか、考えましょう

はかりの定期検査については以前お話しました。
取引・証明に使用する秤は、必ず国の定期検査を受ける必要があります。
その検査に不合格になったらどうしたらよいのでしょう?

まず不合格とは、秤の表示が実際の量より3目盛以上多かったり、少なかった場合を言います。
3目盛内なら合格なので結構粗いと思うのですが、国の決まり(計量法)で決められていて、
秤の使用においてはそれぐらいでも問題ないと考えられています。

逆にそれだけ狂うには、よっぽどの理由が考えられます。
落とした、ぶつけたなどは理由がすぐわかりますが、使っているうちに狂ってきたの(経年劣化)は、
検査を受けるまでなかなかわからないですね。

さて
不合格でもあきらめないでください。再検査が可能です。
秤が狂った場合は調整した後、再度検査を受けることができます。
調整と書きましたが、調整では直らない場合は修理となります。
修理をして直した場合は、検査の前に、検定を再び受けなければなりません。
その後、再検査を受けることになります。
(修理しても直らない場合もあるでしょう、その時は新品を購入しましょう。)

調整・修理の作業は個人では禁止されています。
メーカーやお近くのはかり屋(修理事業者の資格を持つもの)に頼んで下さい。

最後に定期検査はお近くの役場や公民館などを利用して2年に一度行われていますが、
必ずしもご自身が住む役場で受ける必要はないので、隣町の検査に参加しても構いません。
ですからご当地で不合格になっても、お近くの定期検査に参加して再検査を受けることができます。
※例えお近くでも県をまたぐ場合はご注意を!秤には使用地区が定められています。詳しくは⇒