定期検査は受けたほうが良いか?

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問い:はかりの定期検査は受けたほうが良いか?

答え:「はい」。それも積極的に受けましょう。


計量法という秤の法律があるのをご存知でしょうか。
これは正しい計量活動で経済活動を守るという内容のものです。
そのために秤の仕様から、計量の仕方、検査を受ける必要性まで、色々と計量に
ついての決まりごとが記されています。

その中で 取引・証明に使用する秤は定期検査を受けなさい と決められています。

定期検査とは2年に一度定期的に行われる、国が指定する秤に関する検査のことをいいます。
それに合格することにより、その秤は正しく、表示される値(量目)は正しく、
よって経済活動は守られています。

それでは取引・証明とは何でしょうか?
取引とは物または役務の給付を目的とする行為で、一般の企業・商店が行う商業取引
(量り売り)などをさします。
スーパーで量り売りに使用されている秤は定期検査を受けています。
証明とは値が事実であることを表明すること。重量証明、健康診断測定などをさします。
学校の体重計はその集計値が、国の統計などに使用されるため定期検査を必要としています。

スーパーや学校など明らかに検査の対象とわかる場合はさておき、検査を受けるべきか否か、
微妙なグレーゾーンがあります。それは工場内の製造にかかわる重量チェック用秤、
個人が個人的に使う秤、温泉場の体重計など。
これらの秤は取引・証明に該当しない場合が多いので、定期検査を受ける必要はありません。

でも検査によって秤が正しい・正しくないことがわかりますから、
積極的に受けた方が良いと思うのです。

定期検査は国の委任を受けて各都道府県の計量検定所が行っています。
自己申告制で、一度登録されれば、それからは事前に連絡が来るので忘れたということはありません。
すぐ登録を。

※検査を受けることができる秤は限定されています。これは次回。