秤を買う その前に。

問い:秤はどうやって選ぶのでしょうか?

答え:以下のことを考えてください。


今回は秤(はかり)の選び方についてご説明します。
皆さんいろいろなニーズから秤をお選びになるのでしょうが、そのニーズを
整理して購入を検討していただきたいことがあります。まず以下3つ。

1.ひょう量は? 何kgまで量りますか?
「ひょう量」とは量りたい最高量ですが、できるだけ余裕があるほうが良いと思います。
例えば吊りさげて量る「吊り秤」では計量物を吊り上げる時に衝撃があるため
希望量の倍のひょう量をお勧めしています。

2.目量は? 目盛が何gずつ増えると良いですか?
「目量」は精度を表し、何g刻みで見たいかを決めます。
ただ見たい量よりも1ケタ細かい方が正確に判断できるので、
10gほしいなら目量1gの秤を、1gほしいなら0.1gの秤をお勧めします。

3.積載面の大きさは? 計るものはどれくらいの大きさになりますか?
「積載面」は量りたいものより大きい方がよいでしょう。
あまりに小さいと秤が傾いたり、載せた物が反ってしまったりするので、
正しい値が出ない場合があります。
(台の上に一回りほど大きい板を敷くという方法もあります)

それらがわかれば、必要とされる秤をある程度限定することができます。
 実は、秤のほとんどは計量法という法律で定められた規格(検定)に基づいて
 作られているからです。検定では「目量」は「ひょう量」の1/1000~1/3000が目安となります。
  ひょう量3kg(3000g)の秤の目量は大体1g位の秤が多い
 もちろん、検定以上の高精度秤(検定外)もあります。

 積載面はどのメーカも横並びで、ひょう量が大きくなると、サイズも大きくなります。
 別製作ででご用意しています。

これらを踏まえて
4.何を(どのようなものを)量りますか?
 量り方、量る物によってその他の特長を加えます。
 デジタル表示orアナログ表示 デジタルは液晶、アナログはさお秤や針式
  一般にデジタルの方が高精度、視認誤差も少なく誰でも扱える秤といえます。
 量が大きい→台秤、小さい高精度→天秤
  何kg、何t(トン)を量るなら台秤型、
  何g、何mg(1mg=1gの千分の一)なら天秤型が良いでしょう。
 その他
 水産業や水回りで使う→水の進入を防ぐ防水型 錆びないステンレス製。
 計量の記録をとりたい→重量値を記録するプリンターをつける。
 自動化・省力化したい→秤から重量信号を出すオプションをつける。...などなど

皆さんも秤を買う前に、一度整理してみてください。
また秤に関してご質問がありましたら遠慮なくどうぞ。一緒に考えさせていただきます。