風袋引き機能について

イメージ 1

問い:風袋引きって何ですか?

答え:商品が入っている器とか箱とかの重さをあらかじめ引く(減量する)機能です。


風袋とは食品関係ではトレーやラップなどの包装、ワサビやタレ等の添え物のことをと言います。
風袋は商品ではなく目方に含まれないもので、風袋の重さは全体の重さから引いて
表示しなくてはなりません。
(例えば)
お肉屋さんで100g 1000円の肉を買った場合、もし風袋(トレイ)の重さ「12g」が
含まれて販売されていたとすると、
1000円×12/100=120、120円分余計に支払ったことになります。

正しい風袋引きが行われず、風袋が商品の目方に含まれていたとすると、
これだけ損をしたことになります。

製造工場などでも、器に入れないと計量できない液体、粉体等を量る場合には、
あらかじめ風袋引きをして器の重さを引いておかないと製品に影響が出ます。
また重くて台車に載せて移動して量る場合も、その台車が風袋なので引かなければなりません。

風袋引き機能は、あらかじめ風袋の重さを秤に覚えさせることで、その分減算して以後
風袋ごと載せても正味重量を表示する機能をいいます。

デジタル表示の秤はこれをボタンひとつで行います。
「風袋」「TARE」と書いてあるボタンを押すと表示が0になります。
針式の秤も針の調整ツマミを動かして、風袋引きをすることは可能ですが、
調整幅が決まっているのであまり重いものではゼロに戻せません。
デジタルの秤は種類によって、ひょう量(その秤が計量できる最高の量)の
70%から50%位まで減算できます。便利ですね。

この機能を利用して、何種類かのモノを合成しながら計量したい場合などでは
A液を入れて風袋引き、0ゼロ、B液を入れて風袋引き、0ゼロ、C液を入れて...
というように利用できます。
(秤によっては風袋引きが1回しかできない物もありますのでご注意を)

秤の中では風袋も重さの一部です。
よって風袋を引いた後は、秤のひょう量から風袋の量を引いた分が計量できる量になります。
表示は0ゼロでも計量できる量は少なくなりますのでご注意ください。