0(ゼロ)セットキーと風袋引きキー

問い:風袋引きと0(ゼロ)セットとはどう違うのですか?

答え:どちらも0(ゼロ)に戻せますが、戻せる量が違います。


デジタル秤の便利な機能に風袋引きがあることは前回お話した通りです。
秤を見ていただくと、他に「0セット」キーというものがあります。
このキーを押すと秤は0表示になります。風袋引きと同じようですね。
ですが、秤に物を載せた状態で0セットしても、0表示にならない場合があります。
これは0セットキーでは戻せる量が決まっていて、ひょう量の4%以下までとなっているからです。
(風袋引きでは、秤によって、ひょう量の50%から100%を引くことができます)

0セットとは秤に何も載せていない状態で、表示をゼロに戻す操作を言います。
ゼロに戻らない場合、キーを押すのは簡単ですが、以下の場合が考えられますのでご注意ください。

1.秤が水平に置かれていない。
 水平器を見てください、気泡が中心に来ていますか?来ていないと秤が水平に保たれていません。
 底部のアジャスター脚を調整してください。

2.水平でも秤がグラついている。
 一見水平でも、アジャスター脚がちゃんと設地されていない場合があります。
 秤の四隅を押さえてみて、ぐらつきがないことを確認して下さい。

3.スパンがずれている。
 専門的になりますが、取扱説明書にスパン調整の仕方が書いてありましたら、ご自身でどうぞ。
 でもお近くのはかりやに見てもらうほうが良いでしょう。

4.故障!している。
 絶対 お近くのはかりやに見てもらうほうが良いでしょう。

一部の秤では、0セットと風袋引きを同じボタンで行うようになっていますが、
これは秤に何も載ってない状態では0セット、何か載っていたら風袋引きと
自動的に認識するよう設定されているからです。