簡単にできる秤の検査(業務編)

問い:秤を使い始める前に、気をつけることはありますか?(業務編)

答え:はい。秤が正しく機能するか、確認してから使いましょう。

業務でお使いになる秤は、定期的に検査をされることをお勧めします。
毎日始業前にでも良いし、毎週、毎月、ご自身で決めてください。
定期的に検査することで、秤の誤表示、誤作動を予防し、正しく計量ができることは、
それだけでも会社の利益につながると思うのです。

毎日の検査は使用する前に一定の重さを載せてみて、表示する値に狂いがないかどうか、
確認されるとよいと思います。これは何kgでも構いません。
よく計量される重さ分の分銅を用意されると良いでしょう。

それ以外にもっと長い時間をかけて秤を検査してください。検査の方法は2通りでよいでしょう。
ひとつは「4隅(すみ)」の重さの確認です。
ひょう量の1/3の分銅を用意してください。(60kg秤なら20kg分用意しましょう)
計量部を4等分して、その中心に分銅を載せます。最後にど真ん中に分銅を載せます。
5点で各々分銅の値と、何目盛狂っているか記入します。

もうひとつは「直進性」です。
ひょう量を3等分した分銅を用意してください。
(60kg秤なら20kg分銅を3個用意して下さい。これで20、40、60kgを量ります)
0(ゼロ)を確認した後、ひょう量1/3の分銅を真ん中に載せます、その後1/3、また1/3。
載せ終えたら、1/3ずつ降ろしていきます。
各ポイントで何目盛狂いがあるか記入します。

合格の基準は「±1目盛までは合格」と考えます。
 本来の定期検査では目盛の数によって500目までは1目以内。
 2000目までは2目以内。それ以上は3目以内となっています。
「4隅」「直進性」を確認して秤を使用してください。
それ以上狂っているなら、調整もしくは修理された方がよいと思います。
お近くのはかりやにご相談ください。

さすがにこれを毎日やるのは大変だと思うので、国の検査がそうであるように、
最低でも2年に1度は行いましょう。
もちろん毎年やっている方もいらっしゃいます。

正しい計量活動は、お会社にお客様からの信頼をもたらします。是非!積極的に!