U形計量器、再び

どの業界も似た様なのかもしれませんが、
秤業界では、稀にあるメーカーが革新的な製品を出したりします。
その時業界全体がそれはそれは大騒ぎとなるわけですが、時間がたつにつれ、
ライバルメーカーもそれに追随した商品を発売してきます。

良く言えば他社の良い部分をすぐに取り入れ、さらに改良して商品として発表します。

数年前「U」の形をした台秤が「守随本店」より発売されました。
U字形であることで、軽くなり、持ち運びしやすく、片付けやすいのがウリでした。
秤は設置したら動かさない、動かしにくいという概念を覆す発想でした。

また秤の材質で3種類。
鉄製は価格対応、アルミ製は軽量型、ステンレス製は防水型と材質とニーズを
うまく取り入れた計量器です。600kg~2tまでひょう量が豊富ですが、
目量が多少粗いのが残念。軽量を考慮したためか、指示計が弱い気がします。

さてこの夏クボタが満を持して「U形秤」を発売しました。特長は扱い易さ。
まず計量部が鉄製ながら33kgと他社より20kg近く軽いです。
守随のアルミ製に近づきました。
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また持ち上げた時に重心が低く、しかも近くにローラーが付いているので、
他社よりも持ち運びが軽やかです。
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長年信頼されてきた指示計を標準採用し、しかも用途に合わせ指示計にも
バリエーションを持たせています。

クボタ得意のデジタルロードセルを採用し、(メーカーいわく)多少のノイズにも
強い構造となっています。
その他、細部にまで後発のメリットが十分に活かされています。

現在は1500kg1種類のみ、
台部の大きさも(1m*1.2m)1種類のみで
バリエーションがありません。

フレコン米の計量に特化したのでしょうか、
今後小ひょう量も発売予定と聞いています。