白いものは軽く、黒いものは重たく感じる

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色で感じる重さの違いの話。
日曜日(2/18)のこと、NTVの「所さんの目がテン」という番組を見ていました。
いつも楽しみな番組の一つなんですが、今回のテーマは「引越しの科学」。
引越し業務の中で、我々に役立つ知識を紹介していました。

中でも気を魅いたのは、引越しのダンボールはなぜ白いか?。
通常のダンボールは茶系なのに、引越し屋さんのダンボールが白い理由を教えてくれました。
それは「白は実際より軽く感じる色だから」だそうです。実証実験を見せてくれました。

とある保育園の子供たち20人に、同じ5kgの重さだが、白色と黒色に塗り分けたみかん箱を持ち上げてもらい、どちらが軽いかアンケートをとりました。
結果は20人中12人が「白」、7人が「黒」、白い箱が軽く感じるようです。
しかし1人だけは「同じ重さ」と答えていました。

またとある高校のウェイトリフティング部の選手たちに自己ベスト以上のバーベルを持ち上げるテストをしました。バーベルは本来黒い色ですが、今回は白いバーベルで挑戦してもらいました。
結果は5人中4人の選手が自己ベストをクリヤできたそうです。
感想も白い方が軽く感じると言っていました。

みかん箱にせよ、バーベルにせよ、質量は同じなのに、色によって感じる重さ(体感重量)が違うことはとても興味深いことです。

当社では20kgの分銅(おもり)が80個ほどあり、これらを秤の検査に使用しています。
色は濃いグリーンに塗っています。理由は特にありません。市販の分銅では赤や黒などの濃い色が主流です。この分銅を2年に一度重さを調整し、色を塗り直しているのですが、次回から白色にしようかなと思います。

検査で秤にその分銅を載せ降ろしするのは結構大変な作業なんです。でも色を変えると作業が楽になるのなら、それはありかもしれませんね。