秤の皿が小さい時は

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問い:秤の皿が小さいので、何とかなりませんか?

答え:はい、ある程度なら何とかできます。

秤の中で最もポピュラーな秤というと、上皿秤(写真)だと思います。
正確には上皿自動秤(うわざらじどうはかり)と言い、業界では「上自(うわじ)」と呼び合います。
針式表示のこの秤、なぜ呼び名に自動がつくのかと言うと、この上自が出た当時に理由があります。

上自が発売される以前はさお式の秤しかありませんでした。
さお式の秤の使い方は、自分でおもりを足して、さおのバランスを整えながら量ります。
つりあった所で、そのおもりを数えると重量値がわかります。とてもアナログです。

それに対してこの上自、ものを皿に載せると自動的に重さを指し示します。
さお秤と比較して、自動で計量できる・上に載せ皿のついた秤、だから上皿自動秤というのです。
現在では自動と言うと、デジタル表示を連想するので、お客様にはあえて自動を抜いて名前を言います。

でもこの秤、未だにいろいろな所で使用されていますね。
当社の販売構成比をみても、販売台数ではデジタルに負けません。
購入価格の値頃感もあり、デジタル表示の方が目盛りが細かいのですが、上自の方が便利と言うお客様もいらっしゃいます。

さてその上自の皿が小さいので何とかできないかというお問合せをよくいただきます。
同じ重さでも鉄と羽毛などでは容積、大きさが変わりますね。通常の皿では載らない場合があるようです。

秤にはゼロ調整つまみがあるので、お客様の方で、ゼロにもどせる範囲で、皿よりもひとまわり程度大きい板を載せてもらってもよいでしょう。
それより大きい皿を、と言われると、秤に加工が必要です。お近くのはかりやにお尋ねください。
もちろん当社でも承っています。
当社では水産業向けに、魚が載っても安定するように長方形の木皿を付けて販売しています。
そのノウハウを利用して、各種業種でご要望にあう大きさの皿を工夫しています。
ただ秤を調整するため、できる(皿の)大きさには限界があり、また秤量の小さい秤では対応できない場合があります。
何より一度ご相談ください。